3. 行きつけ
私が一番よく行く蚤の市といえば、ここVilleneuve(ビルヌーヴ)の蚤の市。
家から車で30分くらい。
冬の休閑期をのぞいて、温暖なシーズンには毎月2回開催されるので、とても便利で頼れる市なんです。
ヴィルヌーヴ駅前のさら地の広場で開かれるのですが、安くてとても庶民的。
でも、ちゃんと探せばいいものが見つかる宝の場所。
〜 ある日の風景 〜
クルミを売っているマダム、お腹がすいたのか、売り物のクルミを食べようと…
でも、そのクルミがなかなか割れない。
すると通り挟んだ向いの店のおじさんが 「ホラ、これ使いなよ!」なんて言ってポーンと手渡したモノは
ナンとおじさん、自分の店の売り物、クルミ割りの道具ではないですか!
マダムの方も驚いた様子もなく「アラ、ありがと。」なんて。
…庶民の蚤の市、こんな大らかさが、いいですねぇ。
いつも出店しているお店は、ほぼ定位置に出されるので
好みの店の位置は、だいたい検討がつきます。
最近では、私の顔を覚えてくれた店主さんもいたりして。
いつもたくさんのパニエを抱えてる私の姿は、ちょっと目立つのかも…。
ここでは、ときどき私物を買うこともあります。
▲ヴィルヌーヴ駅前 | ▲さすが牛乳の国スイス。大小のミルク缶がずら〜り。 | |
▲オレンジ色のベストを着た役場のおじさんが なんと自分の歩幅で、出店店舗の間口を測り 場所代をその場で店主から徴収。 原始的なやり取りですが なんとも微笑ましい眺め。 |
||
▲この店は、いつもフルーツや卵と一緒に 古いスイスの糸や、よくわからない金具などを 売っている、おじいさんのお店。 その統一性の無さが、なんだか好きです。 スイスノートで人気のLyssexスケールは おじいさんの大切な商売道具なので非売品。 |
▲クラッシックな乳母車です。 | |
▲こんな風に車の荷台?に乗せてディスプレイ。 海賊の宝物の箱みたな物も。 |
||
▲広場の一角には、いつも軽食コーナーが。 寒くなってくると、暖かいスープや 柑橘類が入った紅茶やホットワインが人気です。 |
▲定番メニュー。 ソーセージとパン、そして秋限定のかぼちゃスープ。 これがなかなか、おいしいんです。 |
|